資産形成の記事を書いていると、「堅実に積み上げてきた」と思われるかもしれません。しかし、実はそうではありません。かつてFXで200万円を失い、大きな失敗を経験しました。
最初は調子が良かった
FXを始めたのは30代に入った頃です。手元にまとまった資金があり、「このまま銀行に預けておくだけではもったいない」と思いました。そこでネットで投資について調べているうちにFXにたどり着き、「少額でもレバレッジをかければ効率よく増やせる」という言葉に惹かれました。
最初は少額でコツコツと取引し、GBP/JPY(ポンド円)をメインに短期売買を行いました。思った以上に利益が出て、「意外といけるのでは?」という気持ちが芽生え、徐々に取引額を増やしていきました。
急落とナンピンで損失が拡大
しかし、ある日、大きな下落が発生しました。最初は「どうせすぐに戻るだろう」と楽観視していました。しかし、値は下がり続け、焦りが生じました。そこで、ナンピン(下がったところで買い増し)を3回繰り返しました。
「ここまで下がれば、さすがに反発するはず…」
そう信じ、しばらく塩漬けにして放置。戻ることを期待しましたが、結局値は戻らず、証拠金維持率が低下。最後はロスカットされ、200万円を失いました。
短期売買はギャンブルだった
この経験を通じて、「短期売買は自分には向いていない」と痛感しました。冷静に考えれば、為替の短期的な動きを予測するのはプロでも難しいものです。それにもかかわらず、少し勝っただけで「自分はいける」と思い込んでいました。
この失敗を機にFXはやめることを決意しました。そして、資産形成はリスクを抑えながら長期的に増やしていくほうが自分に合っていると考えるようになりました。
その後、インデックス投資へ
FXでの失敗をきっかけに、「どうすれば堅実に資産を増やせるのか?」と改めて考え直しました。そこで出会ったのがインデックス投資でした。
- 短期売買ではなく、長期保有が前提
- 市場全体に分散投資するため、一部の銘柄に左右されない
- FXのように頻繁な値動きを気にする必要がない
これなら無理なく続けられそうだと感じ、インデックスファンドを積み立てるスタイルに切り替えました。結果的に、今の資産形成の基盤が築かれました。
まとめ|短期売買のリスクを学んだ教訓
FXの短期売買は、初心者でも最初は勝てることがあります。しかし、その小さな勝ちが「自分は勝てる」という錯覚を生み、リスクの高い取引へとつながります。
私自身、200万円を失ったことでギャンブル的な投資をやめ、堅実なインデックス投資に切り替えることができました。
今振り返れば、痛い授業料でしたが、貴重な経験になったと思います。
コメント