「親の介護が必要になったとき、どこまで在宅で頑張るべきなのか?」
これは、多くの人が悩む問題だと思います。
私自身も、最初は「在宅介護でできるだけ費用を抑えよう」と考えていました。しかし、実際に介護を続ける中で、限界が訪れたときに施設入居という選択肢が取れるかどうかで大きな違いがあることを実感しました。
そして、それが可能だったのは、事前に資産形成をしていたからです。
今回は、介護における「お金の余裕」がもたらす選択肢の広がりについてお話しします。
在宅介護は限界がある——その時、施設入居という選択ができた
介護をする側としては、最初から「施設に入れる」と決めるのはなかなか難しいものです。
特に、費用を考えると「在宅でできるだけ頑張ろう」と思いがちです。
実際に私も、最初は在宅介護を選択し、介護サービスを活用しながらやっていました。
しかし、介護の負担は想像以上に大きく、次第に精神的にも肉体的にも厳しくなっていきました。

最初は在宅介護で頑張れると思っていたけど、実際にやってみると想像以上に負担が大きかった…。
在宅介護の限界については、関連記事で詳しく書いています
そして、限界を感じたとき、私は「施設に入れる」という選択をすることができました。
資産があったからこそ、すぐに施設入居を決断できた
施設入居を決断する上で、一番のネックは費用です。
- 公的な施設(特養など)
→ 費用は抑えられるが、入居待ちが長い - 民間の施設(有料老人ホームなど)
→ 費用は高いが、すぐに入れる
もし資産がなかったら、特養の順番を待つしかなく、在宅介護を続けるしかないという状況になっていたかもしれません。
しかし、事前に資産形成をしていたことで、「すぐに入れる施設」を選択できたのは本当に大きかったです。
もし資産がなかったら…?介護の選択肢は大きく狭まる
もし、介護費用の準備をしていなかったら、以下のような状況になっていたかもしれません。
- 特養の空きが出るまで在宅介護を続けるしかない
- 必要な介護サービスを諦める(デイサービスや訪問介護を減らす)
- 経済的な不安を抱えながら介護をすることに…
介護は、お金があるかないかで選択肢が大きく変わることを痛感しました。
そして、これは「親の介護」だけでなく、将来自分自身が介護される立場になったときにも言えることです。
だからこそ、介護費用の準備は資産形成のうちに入れるべき
介護費用は、いざ必要になってから準備するのでは遅すぎます。
できるだけ早いうちから、「介護費用も含めた資産形成」を考えておくべきです。
具体的にどう準備すればいい?
- 生活費1〜2年分の現金を確保する(突然の出費に対応)
- つみたてNISAやiDeCoで、長期的に資産を増やす(非課税メリットを活用)
- 「介護費用シミュレーション」をして、必要額をイメージする
「老後資金=自分のため」ではなく、「親の介護費用も含めた資産形成」という視点が重要だと、身をもって実感しました。
もちろん、しっかりと計画を立てて介護費用を準備してくれている親もいるかもしれません。
しかし、必ずしもすべての親がそうとは限りません。 私自身、親が十分な蓄えをしてませんでした。
もし資産を準備していなかったら、選択肢が限られ、さらに大きな負担を抱えていたかもしれません。
このように、親の状況によっては、子どもが介護費用をカバーする必要が出てくることもあります。だからこそ、自分の老後資金だけでなく、親の介護費用も考えた資産形成が重要 だと強く感じています。
まとめ|資産形成は介護の選択肢を広げ、将来の自分も助ける
- 在宅介護には限界があるが、資産があれば施設入居という選択ができる
- 資産があることで、すぐに入れる施設を選ぶ余裕が生まれる
- お金がないと、在宅介護を続けるしかない状況になりやすい
- 介護費用も含めた資産形成が、将来の安心につながる
親の介護だけでなく、自分の将来のためにも資産形成は欠かせないと改めて実感しました。
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