私は大学時代に無利息の奨学金(第一種)を借り、毎月15,000円を15年間かけて返済しました。
総額は約270万円。長い道のりでしたが、無事に完済し、借金がなくなったことに大きな達成感を感じています。
この記事では、奨学金を返済しながらも資産形成を続けた理由や、繰り上げ返済せずに投資を選んだ理由について、私自身の経験をもとにお話しします。
なぜ奨学金を借りたのか?
親に学費を払う余裕がなかったため、奨学金を利用しました。
生活費はバイトでなんとかまかないましたが、学費まではとても無理。そこで、奨学金を活用することに。
幸いにも、無利息の奨学金(第一種)を借りることができたため、卒業後の返済負担は軽めでした。
繰り上げ返済を選ばなかった理由

奨学金って、早く返したほうがいいのかな?
という疑問を持つ人もいると思いますが、私はあえて繰り上げ返済はしませんでした。
理由はシンプルです。
無利息なら、投資に回したほうがリターンが大きいと判断したからです。
もし金利のある奨学金(第二種など)なら繰り上げ返済を検討した可能性もありますが、第一種のような無利息の奨学金なら、焦って返す必要はないと考えました。
シミュレーション|投資と繰り上げ返済の比較
では、実際に繰り上げ返済せずに投資した場合の差を見てみましょう。
前提条件
- 毎月15,000円を15年間運用
- 利回り:年5%と年7%の2パターン
結果
運用利回り | 15年後の資産額 | 増加額(元本との差) |
0%(繰り上げ返済) | 270万円 | 0円 |
5%運用 | 約401万円 | +131万円 |
7%運用 | 約475万円 | +205万円 |
年5%で運用できた場合でも、最終的には401万円となり、返済総額を大きく上回ります。
年7%なら200万円以上の差がつく可能性も。
実際には、全額を投資していたわけではない
15年間、ずっと投資に回していたのかというと、実際は違います。
私は20代のころは主に貯金をしており、投資を始めたのは30代から。
本格的に資産運用に取り組んだのは奨学金の返済を始めて8年が経過した頃です。
とはいえ、奨学金の返済をしながらも、余剰資金を投資に回してきました。
完済したときには「借金がなくなった安心感」と同時に、「資産もある程度たまっている」という安心感も得られました。


15年間返済し続けて思ったこと
正直、最初は「長いな…」と感じました。
でも、月15,000円なら大きな負担ではなく、無理なく続けられる金額でした。
そして15年後、完済したときの「借金がない!」という解放感は、何ものにも代えがたいものでした。
私にとって、奨学金は人生で初めての借金。
車や家のローンもないので、借金ゼロの状態に戻れたのは、とても気持ちがよかったです。
まとめ|奨学金返済と資産形成は両立できる
奨学金の返済と資産形成は、両立できます。
- 無利息の奨学金なら、繰り上げ返済にこだわらなくてもOK
- 投資のほうが資産形成の面では有利な場合もある
- 金額が小さくても、コツコツ続けることが大事
もちろん、状況によっては繰り上げ返済が正解なこともあります。
でも、「奨学金=急いで返すべき」という考え方だけが正解ではないことを、経験者として伝えたいです。
「返済しながらでも資産形成を続けていいんだ」と思ってもらえたらうれしいです!
コメント