介護

親の年金だけで生活できる?同居介護の生活費と現実的なラインを解説

親の介護が始まると、同居や在宅介護を検討する方も多いのではないでしょうか。

そのとき気になるのが「親の年金だけで生活費や介護費をまかなえるのか?」という点です。

実際に私が同居介護をしていたときの経験をもとに、生活費や介護費の内訳を紹介しながら、親の年金だけで生活できる可能性について考えてみたいと思います。

親の年金だけで同居介護は可能?

親の年金額は世帯によって差がありますが、私の母の場合は月額約6〜7万円ほどでした(国民年金+少額の厚生年金)。

結論から言えば、「同居」かつ「在宅介護」であれば、親の年金だけで親の生活・介護費用をおおむねまかなうことができました。

ただし、これは「施設に入るまでの在宅期間中」に限った話です。
グループホームや民間の有料老人ホームなど、比較的高額な施設への入所を希望する場合は、年金だけではかなり厳しいのが現実です。

【実例】同居しながら親を介護していたときの生活費

当時、私自身が一人暮らししていたときの月の生活費は以下の通りでした。

項目月額(円)
家賃70,000
食費25,000
水道・光熱費10,000
交通費10,000
交際費10,000
娯楽費15,000
通信費5,000
雑費5,000
奨学金返済15,000
合計165,000円

ここに親が同居して介護が必要になったことで、以下の費用が追加されました。

▶ 親の介護費・生活費(要介護1)

項目月額(円)補足
デイサービス利用約40,000週3〜4日、1割負担
食費の増加分約10,000同居による食事追加分
水道・光熱費の増加約5,000
医療費(通院・薬代など)約5,000
合計約60,000円

このように、親1人分の生活費+介護費として月6万円程度がかかっていました

親の年金6〜7万円でカバーできたこと

この金額であれば、親の年金(約6〜7万円)で「親自身にかかる分」はほぼまかなうことができました。
自分の生活費は自分の収入でまかなっていたため、家計は成り立っていました。

つまり、

  • 同居+在宅介護であれば、親の年金だけでも対応可能
  • ただし、自分の生活費は別に確保しておく必要あり

という状況でした。

年金だけでは難しいケースもある

親の年金だけでは対応できないケースとして、以下が挙げられます。

▶ 施設入所(特養以外)

  • 有料老人ホームやグループホームでは月15〜25万円ほどかかることも珍しくなく、年金だけで賄うのは厳しいです。
  • 特別養護老人ホーム(特養)であれば、所得に応じた軽減制度もあり、年金の範囲内で入所できるケースもあるので選択肢に入れたいところです。

▶ 親が年金をもらっていない場合

  • 無年金や低年金(1〜2万円台など)の場合は、子どもの生活費と介護費も肩代わりする必要が出てきます。
  • この場合は、自分の収入・貯蓄とのバランスをしっかり確認しておかないと、介護離職後に生活が破綻するリスクもあります。

まとめ

親の年金だけで生活・介護費が足りるかどうかは、介護の形と生活スタイルに大きく左右されます。

  • 年金6〜7万円でも、同居しながらの在宅介護であれば対応可能
  • 施設入所や無年金のケースでは、子どもの生活費を圧迫する可能性大
  • まずは「どのような介護生活を送るか」から逆算して家計を考えるのが大切

実際の生活費や介護費の内訳を見ながら、ご自身のケースに当てはめて考えてみてくださいね。

この記事を書いた人
KEI
KEI

認知症の母の介護をきっかけに、お金を守りつつ自分らしく生きる方法を模索してきました。
このブログでは、介護・資産形成・FIREをテーマに、役立つ情報を発信しています。
・認知症介護のリアル
・介護費用のやりくりと資産を守る工夫
・FIREを目指す生活設計
介護は大変ですが、必要以上に自分を犠牲にせず、賢く選択していくことも大切です。
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