そもそも老健・グループホーム・特養とは?
まず、母が利用した経験を元に、それぞれの施設の基本的な違いを簡単に説明します。
施設 | 対象者 | 目的 | 期間 | 費用 | 特徴 |
老健(介護老人保健施設) | 要介護1以上 | 自宅復帰を目指すリハビリ | 原則3~6ヶ月 | 中程度 | 医療ケアあり |
グループホーム | 要支援2・要介護1以上 | 認知症高齢者の共同生活 | 長期 | 高め | 家庭的な環境 |
特養(特別養護老人ホーム) | 要介護3以上 | 生活の場としての長期入所 | 長期 | 比較的安い | 入居待ちが長い |
※施設や地域によって異なる場合があります。詳細については、各施設にお問い合わせいただくことをお勧めします。
実際に利用してみた感想
老健:一時的な利用なら◎ でも長期入所はできない
メリット
- リハビリが充実しており、医療ケアも受けられる。
- 3ヶ月~6ヶ月の利用が基本のため、介護疲れの一時的な休息にも活用できる。
デメリット
- 長期入所ができないため、いずれは別の施設を探す必要がある。
- 費用はグループホームよりは安いが、長期利用を前提とすると割高になる。
グループホーム:認知症ケアに特化。ただし費用は高め
メリット
- 少人数制で家庭的な雰囲気があり、認知症の方にとって安心感がある。
- 介護士の目が届きやすく、日常生活を支えてくれる。
- 特養よりも空きが見つかりやすく、比較的早く入居できる可能性がある。
デメリット
- 医療対応ができず、入院が必要になった場合は退去しなければならない可能性がある。
- 費用が高めで、特養よりも月額負担が大きい。
特養:費用は抑えられるが、要介護度が高くないと入れない
メリット
- 長期入所が可能なため、次の施設を探す手間がない。
- グループホームよりも費用が抑えられる。
デメリット
- 基本的に要介護3以上でないと入所できない(ただし、要介護1・2でも入れる例外あり)。
- 入居待ちが長く、数ヶ月~年単位で待つこともある。
どの施設を選ぶべきか?
「どの施設を選ぶか」は、要介護度・認知症の有無・費用面を考慮する必要があります。
- 一時的な利用(リハビリ目的、介護者の休息) → 老健
- 認知症が進行していて、家庭的な環境が良い → グループホーム
- 長期的な介護が必要で、費用を抑えたい → 特養
実際にグループホーム→老健→特養へ移った経験
こちらについての詳細は以下の記事に記載しています。
まとめ|どの施設にもメリット・デメリットがある
- 長期入所を考えるなら特養が適しているが、要介護度の条件がある。
- 認知症ケアが必要ならグループホームが最適だが、費用が高め。
- 老健は短期間の利用には向いているが、長期入所はできない。
「どこを選べばいいかわからない」と迷ったら、要介護度・費用・今後の介護方針を考えてみましょう!
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