介護をしていると、「デイサービスに行ってほしいのに、本人が嫌がる…」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
私の母もその一人でした。最初は頑なに拒否していたのに、あるきっかけで、今では自分から「行きたい」と言ってくれるようになったのです。
今日は、そんな母の変化についてお話ししたいと思います。
母がデイサービスを嫌がった理由と、通うようになったきっかけ
「なんでそんなところに行かないといけないの?」母の拒否反応
母にデイサービスの利用を勧めたとき、返ってきたのは不満げな表情と拒否の言葉でした。
「なんでそんなところに行かないといけないの?」
「知らない人ばかりでしょ、嫌だよ」
そんな調子で、最初はまったく乗り気ではありませんでした。
私は「食事も出るし、同年代の人もたくさんいるから、お友達ができるかもしれないよ」と伝えましたが、反応はイマイチ…。
正直、内心がっかりしていました。
でも、在宅介護の限界も感じていたので、なんとかお願いして、渋々ながら初めてのデイサービス利用が決まりました。
意外な変化!「お風呂」が母の楽しみに
デイサービス初日。送り出すこちらも不安でしたが、もっと不安だったのは母だったと思います。
しかし、帰ってきた母の表情は、行く前とはまるで別人のようでした。
「今日はね、お風呂に入ったのよ。すっごく気持ちよかった!」
どうやら、入浴サービスがとても気に入ったようなのです。
その後も、お風呂の話を繰り返し話してくれて、目が輝いていました。
それまで家ではお風呂に入るのも一苦労で、転倒リスクなどを心配しながらの介助だったので、プロの介護スタッフによる入浴は、本人にとっても安心で快適だったのだと思います。
「また明日も行きたいわ」
そんな言葉まで出てきて、こちらが驚くほどでした。
「行きたくない」から「また行きたい」へ
それからは、母がデイサービスに行くことを嫌がらなくなりました。
むしろ、「次はいつ?」と聞いてくることもあるほどです。
デイサービスでは、もちろん入浴以外にもレクリエーションや体操、食事などのサービスがありますが、母にとっての最大の楽しみは“お風呂”。
こうした“楽しみ”が見つかることが、本人の気持ちを変える大きなきっかけになるんだなと実感しました。
まとめ:まずは一度、試してみるのがおすすめです
今回の体験を通して感じたのは、
「最初は嫌がっていても、実際に体験してみると気持ちが変わることもある」ということです。
もちろん、人によって「きっかけ」は様々です。
母のように入浴が気に入る人もいれば、スタッフさんのやさしさや、趣味の活動を通じて変化する人もいるでしょう。
大切なのは、まずは一歩踏み出してみること。
家族が無理に押しつけるのではなく、「ちょっとだけ試してみよう」という軽い気持ちでスタートできると、本人の負担も少なくて済むかもしれません。
介護をされている方の中で、デイサービスの利用に踏み出せず悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
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