認知症の介護で大変なことのひとつに、「外に出たがる問題」があります。 母はもともと散歩が好きで、認知症になってからも変わらず毎日のように外に出たがりました。
体が元気なため、家に閉じ込めておくのもかわいそうです。しかし、1人で出かけると迷子になって帰れなくなることもあります。
実際、何度か交番のお世話になったこともありました。
付き添うのは大変。でも1人で行かせるのも不安
母が外に行くたびに付き添うのは、正直なところ大変でした。 仕事もありますし、自分の生活もあります。
しかし、「では外出を禁止すればいいのでは?」というのは現実的ではありません。 元気な人をずっと家に閉じ込めるのは酷な話ですし、何より母自身が「散歩に行きたい」という気持ちを強く持っていました。
ただ、付き添いを続けるのも、私の負担が大きすぎます。
どうにか母の自由を守りつつ、私の負担を減らす方法はないかと考えました。
「みてねみまもりGPS」を導入
そこで導入したのが「みてねみまもりGPS」です。
GPSを持たせておけば、万が一迷子になってもすぐに居場所を確認できます。 しかし、ここで問題がありました。
「認知症の母に、GPSを毎回持たせるのは難しい」
持たせたつもりでも、家に置いて行ってしまうかもしれません。 何より、母は自分が認知症だという自覚がないため、「GPSを持ってね」と言っても納得しません。
「お気に入りの手さげ袋」にGPSをつける作戦
そこで考えたのが、母が必ず持ち歩くものにGPSをつけるという方法です。
母にはお気に入りの手さげ袋があり、外出するときは必ずそれを持って行く習慣がありました。また、私も母が外出する際には、「あれ持った?」と必ず確認するようにしました。
そのため、その手さげ袋にGPSをしっかりくくりつけました。
すると、特に意識しなくてもGPSを持ち歩いてくれるようになったのです。
実際にGPSに助けられたエピソード
ある日、母が散歩に出かけたまま、なかなか帰ってこないことがありました。
心配になって電話をすると、案の定、道がわからなくなっていました。
しかし、GPSで居場所がわかったため、すぐに迎えに行くことができました。
もしこれがなかったら、母がどこにいるかわからず、警察に捜索願を出すことになっていたかもしれません。
散歩は母のためでもあり、自分のためでもある
母が散歩に行っている間、私にはひとりになれる時間ができます。
介護をしていると、気を張り続けることが多いです。 しかし、母が散歩に行ってくれれば、その間は少し肩の力を抜くことができます。
家にいるときは何かと目を配らなければなりませんが、GPSがあれば、遠くに行きすぎない限り、そこまで心配しなくて済みます。
この「一人になれる時間」は、私にとても大切でした。
「完全に外出を止める」のではなく、「安全に散歩できる環境を作る」
介護をしていると、つい「外に出さないようにする」という方向に考えがちです。
しかし、それでは本人のストレスが溜まり、結果的に介護する側も大変になります。
「どうやったら無理なく続けられるか?」 を考えて工夫することが、介護を少しでも楽にするポイントかもしれません。
「完全に外出を止める」のではなく、「安全に散歩できる環境を作る」 ことが大切です。
もし、認知症の親の外出が心配なら、GPSの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
GPSの導入で、介護者の負担が大きく減りました。
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