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在宅介護に見切りをつけた理由──「もう無理」と思った瞬間

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在宅ワークをしながら母の介護を続けていました。

デイサービスを利用しつつ、何とかやっていこうと考えていましたが、「もう無理だ」 と思った瞬間が何度もありました。

在宅介護は、体力よりも精神がすり減っていくものです。

今回は、私が在宅介護を諦める決断に至ったエピソードをまとめてみます。

毎日の口論、でも母は翌日には忘れている

認知症が進むにつれ、母と口論になることが増えていきました。

「ここは私の家じゃない!」
「帰る!」

夜中に突然騒ぎ出すこともありました。

いくら説明しても、次の日にはすべて忘れています。

しかし、母は忘れても、自分のイライラは蓄積されていきました。

この繰り返しが、じわじわと精神を削っていきました。

迷子になり、交番のお世話になる

散歩好きな母は、外に出たがることが多かったです。
最初は一緒に行っていましたが、毎回ついていくのは大変でした。

ある日、一人で散歩に出かけた母が、道に迷って交番に保護されました。
警察からの連絡で迎えに行くことに。

「これからはGPSを持たせよう」と思い、みてねみまもりGPS を使うことにしました。
それでも、迷子になって迎えに行くことは何度もありました。

「あなた、どちら様?」──ついに私のことがわからなくなる

ある日、母の様子がいつもと違いました。
私の顔を見ても、なんだか不思議そうな表情をしています。

「どうしたの?」と聞くと、母はこう言いました。

「あなた、どちら様?」

一瞬、時間が止まった気がしました。

「……俺だよ」
「……そうなの?」

いつかこんな日が来るかもしれないとは思っていましたが、実際にその瞬間を迎えると、想像以上にショックでした。

もう一緒に暮らしても、母は私のことを認識できないかもしれません。

この時、在宅介護に限界を感じました。

在宅介護は「もう無理」──だから施設を選んだ

  • 毎日、口論になって疲れ果てる
  • 迷子になり、交番や駅などで保護される
  • 夜中に「帰る!」と騒ぎ出す
  • ついに、私のことがわからなくなった

このまま在宅介護を続けることは、母にとっても、自分にとっても、良いことではない と悟りました

こうして、在宅介護を諦め、グループホームへの入居を決めました。

在宅介護を続けていると、「このまま続けられるのか?」 と不安になることがあると思います。
私自身も、最初は「なんとかなる」と思っていましたが、在宅介護が厳しくなってから施設を探すのは、想像以上に大変です。

介護施設の入居は、申し込んだからといって すぐに入れるとは限りません。
施設の空き状況や、家族の判断に時間がかかることもあります。

そんなときに、「どんな選択肢があるのか?」を知っておくだけでも気持ちが楽になります。

私自身も、もっと早く情報を集めておけば、焦らずに最適な選択ができたかもしれません。

例えば、「シニアのあんしん相談室」 では、全国4,000施設の情報を無料で提供しており、資料請求や見学予約が可能です。
すぐに入居を考えていなくても、情報を持っておくことで判断しやすくなります。

「とりあえず資料だけもらっておく」 という形でもOKです。

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まとめ|在宅介護を続けることが正解とは限らない

介護には、「できるだけ在宅で頑張るべき」 という考え方が根強くあります。

でも、「無理なものは無理」 という現実もあります

在宅介護を続けた結果、お互いが疲弊していくなら、それは本当に正しい選択なのでしょうか?

私は在宅ワークだったから、ある程度は頑張ることができました。

しかし、それでも限界がきた のが現実です。

結論

「もう無理」と思った時、施設という選択肢を考えるのは決して悪いことではない

この経験が、同じように介護で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
KEI
KEI

認知症の母の介護をきっかけに、お金を守りつつ自分らしく生きる方法を模索してきました。
このブログでは、介護・資産形成・FIREをテーマに、役立つ情報を発信しています。
・認知症介護のリアル
・介護費用のやりくりと資産を守る工夫
・FIREを目指す生活設計
介護は大変ですが、必要以上に自分を犠牲にせず、賢く選択していくことも大切です。
気になる記事があれば、ぜひ読んでいってください!

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