投資を始めたばかりの頃、知識も経験もない状態で「短期売買」に手を出したことがあります。正直なところ、当時の自分にアドバイスできるなら「やめておけ」と伝えたいです。
この記事では、投資初心者が陥りやすい「短期売買」と「レバレッジ投資」の危険性について、自身の経験を交えてお話しします。
短期売買はギャンブルと同じ
投資の世界には「テクニカル分析」というものがあります。チャートの形や過去のデータをもとに、今後の値動きを予測する手法です。投資を始めたばかりの頃、私もテクニカル分析を少し学び、「なんとなく勝てる気がする」と思っていました。
実際、最初のうちは運よく利益が出ることもありました。しかし、しばらくすると大きく負けることも増えてきたのです。
ここで気づいたのは、「短期売買は基本的にギャンブルと変わらない」ということです。株価や為替が上がるか下がるかを短期間で予測するのは、初心者には難しく、プロでさえ100%の精度で当てることはできません。
短期売買で成功するには、相場の動きを的確に読むスキルが必要ですが、それを身につけるには長年の経験と深い知識が求められます。初心者がいきなり手を出して成功するのは、ほぼ不可能といっても過言ではありません。
レバレッジは「儲かる武器」ではなく「破滅の道具」
短期売買と同じくらい危険なのが、レバレッジをかけた投資です。特にFX(外国為替証拠金取引)では、少ない資金で大きな取引ができるため、初心者にも魅力的に映るかもしれません。
私も最初は「こんなに少額でこんなに稼げるのか!」と夢を見ました。しかし、結果として大きく負けて退場することになりました。レバレッジを使うと、利益が出るときは大きいですが、逆に損失も一瞬で膨らみます。冷静に考えれば、ハイリスク・ハイリターンなのは当然のことでした。
一度大きく負けると、取り戻そうとしてさらに無理な取引をしてしまい、結果として損失が雪だるま式に増えていきます。特に初心者の場合、感情に流されやすく、一度の失敗が致命的なダメージにつながることが多いです。
初心者がやるべき投資とは?
さまざまな経験を経て、現在の私が初心者におすすめする投資方法は「長期のインデックス投資」です。
- 証券口座(SBI証券・楽天証券など)を開設する
- 新NISAで「オルカン(オール・カントリー)」か「S&P500」に積み立て投資をする
- 短期の値動きを気にせず、ひたすら積み立てを続ける
これだけです。シンプルですが、結局これが一番確実な方法でした。
インデックス投資は市場全体の成長に連動するため、一時的な暴落があっても長期的に見れば回復する可能性が高いです。また、短期売買のように頻繁に取引をする必要がないため、心理的なストレスも少なくなります。
まとめ
- 短期売買はギャンブルと同じで、安定して勝つのは難しい
- レバレッジ投資はハイリスクで、一瞬で資産を失う危険がある
- 初心者はシンプルに「長期のインデックス投資」を続けるのがベスト
もしこれから投資を始めるのであれば、「楽に稼げそう」といった誘惑に負けず、地道に長期投資を続けることをおすすめします。短期間で大きな利益を狙うよりも、時間を味方につけて、着実に資産を増やしていく方が成功しやすいと実感しています。
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