「もう無理」「限界だ」── 介護をしていると、そう感じる瞬間が必ずあります。
私自身、母の介護をしていたときに、どうすればいいのかわからなくなったことがありました。特に、頼れる家族や親戚がいない状況では、自分一人で抱え込むしかなく、心身ともに疲れ果ててしまうこともありました。
この記事では、私が介護の限界を感じたときに考えた選択肢と、最終的に「施設に預ける」という決断をした理由をお伝えします。
無理をせず、少しでも介護の負担を減らすためのヒントになれば幸いです。
介護サービスをフル活用する
介護の負担を軽くするために、まず考えたいのが公的な介護サービスの活用です。
- デイサービス(通所介護):日中に預かってもらい、入浴や食事のサポートを受けられる
- ショートステイ(短期入所):数日程度の宿泊が可能
- 訪問介護(ヘルパー):自宅での生活をサポートしてもらえる
特に、「まだ大丈夫」と思っているうちに利用を始めることがポイントです。負担が限界に達してからでは、冷静な判断ができなくなることもあります。
私も介護サービスを利用しましたが、負担が軽くなったことで気持ちに余裕が生まれました。
介護の負担を家族や周囲と分担する(が、私は頼れる人がいなかった)
介護をしていると、「家族で協力するのが当たり前」と思われがちですが、頼れる家族や親戚がいない方も多いのではないでしょうか。
- 兄弟姉妹がいれば負担を分けられることもある
- 親戚に経済的な支援を頼むという方法もある
ただ、私の場合は頼れる親戚がいなかったため、すべて自分で決断するしかありませんでした。
介護休業・仕事との両立を考える
仕事と介護の両立が難しいと感じたときは、以下の選択肢を検討するのも一つの方法です。
- 介護休業を取得する
- 時短勤務や在宅勤務を活用する
- 辞める前に会社の制度を確認する
私は仕事を続けながら介護をしていましたが、収入を維持することも重要だと感じていました。介護のために仕事を辞める選択肢も考えましたが、長期的に考えると続けるほうがよいと判断しました。
介護を手放す選択肢を考える
「家族が介護をするのが当たり前」という考えを手放し、第三者に任せる選択肢もあります。こうしたサービスを使うことで介護の負担を大幅に減らせるケースもあります。
施設入所を考える(私が最終的に選んだ道)
介護サービスや家族の協力を活用しても限界を感じたとき、施設入所という選択肢も視野に入れるべきです。
- 要介護2以上なら特別養護老人ホーム(特養)の入所が可能
- 軽度でも利用できる有料老人ホームやグループホームもある
- 「施設に預ける=見捨てる」ではなく、親が安心して過ごせる環境を選ぶことが大切
私は最終的に母を施設に預けました。最初は罪悪感を感じましたが、結果的には母にとっても私にとっても良い選択だったと感じています。施設に入所することで、専門のスタッフに適切なケアをしてもらえ、私自身も心の余裕を持つことができました。
まとめ|介護で「無理」と思ったら、選択肢を知ることが大事
介護は長期戦です。すべてを一人で抱え込む必要はありません。
- 介護サービスをフル活用する
- 家族や周囲に相談する(頼れる人がいれば)
- 仕事との両立を考える
- 民間サービスを検討する
- 施設入所という選択肢を持つ
私自身、最終的に施設入所を選びましたが、それが正解だったと思っています。
「介護の限界」を感じているなら、一度落ち着いて選択肢を整理してみましょう。無理をしないことが、結果的に親にとっても最善の選択につながります。
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