介護

貯金が減っていく不安…介護離職の記事を読んで思い出した在宅介護の記憶

先日、48歳の女性が介護離職をしたという記事を読みました。

要介護2のお父さんを自宅で介護するために退職。その後、年金と貯金を頼りに生活する中で、光熱費や介護費用、家の修繕費までかかり、貯金がどんどん減っていく不安を抱えている……。

記事を読んで、胸が痛むと同時に「これは決して他人事ではない」と強く感じました。

“介護は突然始まる”──これは私自身も強く実感しています。

私自身の経験から思うこと

私の母も認知症と診断され、要介護1の状態になりました。
一人暮らしはもう難しいと判断し、最終的には特養に入所してもらいましたが、その過程では「自分が介護離職して母を支えるべきなのか」と悩んだ時期があります。

在宅介護をしていた頃は、24時間気の抜けない日々でした。仕事と両立するのはとても難しく、「もし退職したら…」と考えることも何度もありました。

記事の女性が「父のことは私が見たい。でも仕事をしながらでは到底無理でした」と話していた言葉は、まさに当時の私の気持ちそのものでした。

在宅介護の大きな壁は「お金」

介護は想像以上にお金がかかります。
医療費、介護サービスの自己負担、そして生活費の増加。記事にあったように、光熱費も一緒に暮らすことで倍近くになるのは現実的な話です。

もし介護離職をすれば、収入がなくなり、生活費は確実に赤字になります。

だからこそ、母を施設に入れる決断をしたのは、正直なところ“自分の生活を守るため”でもありました。罪悪感もありましたが、介護する側が倒れてしまっては意味がない、と自分に言い聞かせたのを覚えています。

「全部自分でやらなきゃ」と思わなくていい

記事の女性は最初「全部自分でやらなきゃ」と抱え込みましたが、サービスを利用することで心に余裕が生まれたと話していました。

私も同じです。最初は「自分でやらなきゃ」と思い込み、誰にも頼らずにいました。でも、地域包括支援センターに相談し、デイサービスなどを利用するようになってから、ようやく心が軽くなりました。

訪問入浴など、自宅で受けられるサービスはとても助けになります。

介護は一人で背負い込むものではありません。
サービスや制度を活用することは「逃げ」ではなく、「家族の生活を守るための選択」だと思います。

介護は“突然”始まるからこそ備えを

記事の最後にあった「介護は突然始まります」という言葉。これは私自身も痛感しています。
ある日、母の言動に違和感を感じ、病院に診てもらいました。
そこで認知症と診断され、生活が一変しました。

だからこそ、元気なうちから

  • 制度やサービスの情報を知っておく
  • 職場や家族と介護について話しておく
  • 少しでも生活資金の余裕を作っておく

ことが大事だと実感しています。

まとめ

介護離職は決して珍しいことではなく、誰にでも起こりうる現実です。
私も同じ立場に立ちかけたからこそ、この記事を読んで強く共感しました。介護と生活、そして自分自身の健康を守るために──
「全部自分でやらなきゃ」と思わず、制度やサービスをうまく使いながら備えていきたいですね

この記事を書いた人
KEI
KEI

認知症の母の介護をきっかけに、お金を守りつつ自分らしく生きる方法を模索してきました。
このブログでは、介護・資産形成・FIREをテーマに、役立つ情報を発信しています。
・認知症介護のリアル
・介護費用のやりくりと資産を守る工夫
・FIREを目指す生活設計
介護は大変ですが、必要以上に自分を犠牲にせず、賢く選択していくことも大切です。
気になる記事があれば、ぜひ読んでいってください!

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