インデックス投資を始めてから10年が経ちました。その間、旧NISAをフル活用してコツコツと投資を続けてきた結果、資産はおよそ2倍に増え、約700万円の利益を得ることができました。投資を始めた頃は「本当に成果が出るのだろうか」と半信半疑でしたが、長期で積み立て続けた効果を数字で実感できたのは大きな励みです。
そして今、2024年から始まった新NISAに取り組む中で考えているのが、「旧NISAの利益を活用すれば、新NISAを最速で埋められるのではないか」という可能性です。本記事では、これまでの運用実績と新NISAを効率よく活用するための考え方をまとめてみたいと思います。
旧NISAで約2倍に増えた資産
私が投資を始めたのは2016年。当時のNISAは年間120万円まで非課税で投資できる仕組みで、私はその枠を毎年欠かさずフル活用してきました。10年間の投資元本は合計600万円。その結果、運用資産は約1,300万円まで増え、およそ2倍の成長となりました。
その内訳として、すでに利益の一部(約240万円)は利確済みで、残りの含み益は約460万円ほど残っています。つまり、旧NISAを通じて積み上げてきた資産の中から、すでに「現金化された利益」と「まだ含み益として残っている資産」がある状態です。これをどう活用するかが、次の新NISA運用に直結してきます。
新NISAの最速埋めを目指す意味
新NISAでは、年間360万円を最長5年間で投資でき、合計1,800万円の非課税枠が用意されています。私はすでに2024年と2025年の2年分、合計720万円を埋め終えており、残りは1,080万円となっています。
一見すると「1,080万円をさらに用意するのは大変では?」と思われるかもしれません。しかし、これまでの実績を踏まえると、十分に達成できる見込みがあります。
- 旧NISAで投資していた120万円分を、新NISAの枠で継続していく
- 旧NISAの利益460万円がすでにある
- 今後も給与からの積み立てを継続できる
これらを組み合わせれば、5年間で満額埋め切ることは現実的です。特に「利益を活用して新NISAに再投資する」ことは、複利の力をさらに活かすうえでも理にかなっています。
暴落リスクも想定する必要がある
もちろん、相場は常に右肩上がりとは限りません。2020年のコロナショックや2022年のインフレ局面など、短期的には大きな下落もありました。もし今後暴落が起きれば、旧NISAで得た利益が減り、予定通りに資金を確保できない可能性もあります。
ただし、インデックス投資を10年間続けてきた経験から言えるのは、「長期的には市場は回復し、成長を続ける」という点です。だからこそ、暴落に備えて無理に枠を埋めようとせず、必要に応じて投資のペースを調整する柔軟さも大切だと考えています。
旧NISAから学んだことと今後の戦略
この10年を振り返って感じるのは、「投資の成果は、続けるかどうかで大きく差が出る」ということです。最初の数年間はほとんど利益が見えず、「これでいいのか?」と迷う時期もありました。しかし積み立てを続けたことで、10年目に入った今、大きな成果として数字に現れてきました。
新NISAでも同じように「長期・分散・積立」の基本を守りつつ、旧NISAで得られた利益を次の投資に回していく方針です。目先の相場に一喜一憂せず、暴落時にも慌てて売却せず、むしろ安く買えるチャンスと捉えられるようにしたいと思います。
まとめ
- 旧NISAを10年間フル活用し、資産は約2倍に増加
- 利益はすでに約240万円を利確、含み益も460万円あり
- 新NISAはすでに720万円を投資済み、残り1,080万円を埋める挑戦中
- 暴落リスクはあるが、長期的な右肩上がりを信じて継続投資
- 利益を次の投資に回すことで、複利の効果をさらに活かせる
新NISAは今後の資産形成における重要な柱となる制度です。旧NISAで得た成果を糧に、次の10年も粘り強く投資を続けていこうと思います。
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