在宅介護を続けるためには、「介護者自身が休むこと」 も大切だと言われます。
私もショートステイやデイサービスを利用していましたが、その時間を「休むため」に使えていなかった ことに後から気づきました。
「介護サービスを使っていたのに、全然楽にならなかった」
そんな実体験を振り返りながら、「休むことも介護の一部」 という考え方がもっと必要だったと感じた話をしていきます。
介護サービスを使っても、自分は休めていなかった
在宅介護をしていると、「少しでも時間が空いたら、できることを進めよう」 という気持ちになります。
私もデイサービスを利用していましたが、その時間を休息にあてることはほとんどありませんでした。
- 母がいない間に、溜まった家事を片付ける
- 仕事をして、「今のうちに進めておこう」と頑張る
- 母が帰ってくる前に、夕食の準備や掃除を済ませておく
結果、母が帰ってきたときには、もうすでに疲れている状態 でした。
「せっかくデイサービスを使っているのに、なんでこんなにしんどいんだろう?」と感じていました。
レスパイトケアの考え方を知って、「休むことの大切さ」に気づいた
介護が落ち着いてから、「レスパイトケア(Respite Care)」という言葉を知りました。
レスパイトケアとは、介護される人のためではなく、介護者が休むためのサービス。
つまり、ショートステイやデイサービスは、「介護の手を空けるための時間」ではなく、「介護者が休むための時間」でもあったのです。
でも当時の私は、
「母のために、空いた時間を有効活用しなければ」 という考えが強く、
「休むためにショートステイやデイサービスを使う」 という発想がありませんでした。
本当は、介護を長く続けるために、意識的に休む時間を作ることが必要だった のです。
どうすれば「休むための時間」にできたか?
ただショートステイやデイサービスを利用するだけでは、結局やることが増えてしまい、負担は減りませんでした。
「休むことが目的」として、意識的に時間を確保する工夫が必要だったのです。
たとえば、こんなルールを決めておけばよかったと思います。
- 「ショートステイの日は、何もしない日」と決める
→ 家事や仕事を一切しないで、とにかく 「休むことを最優先にする」 - デイサービスの間に、好きなことをする時間を確保する」
→ 映画を観る、カフェに行く、昼寝するなど、リフレッシュする時間にする - 「外出して、介護とは関係のない時間を作る」
→ 友人と会う、温泉に行くなど、介護から一時的に離れる
「せっかく母がいない時間なんだから、有効に使わなきゃ」 ではなく、
「休まないと続けられないから、意識的に休む」 という発想が必要だったと今なら思います。
まとめ|在宅介護を続けるなら、「休むための時間」を意識して作るべきだった
- 介護サービスを使っても、介護者が休めるとは限らない
- 「休むことも介護の一部」という考え方をもっと早く知っていれば、負担を減らせた
- 在宅介護を続ける人には、「介護サービスを休むために使う」という発想を持ってほしい
もしこれから在宅介護を続ける人がいるなら、「介護サービス=休むために使うもの」 と意識してみてください。
そうすれば、少しでも負担を軽くできるかもしれません。「介護者も休んでいい」 ということを、もっと早く知っておくべきだったと、今になって強く思います。
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