「投資は早く始めた方がいい」とよく言われますが、本当にそうでしょうか? 確かに時間を味方につけることは重要ですが、生活の基盤が整っていない状態で投資を始めるのはリスクが高いと考えています。
私自身、投資を始めたのは貯金がある程度たまってからでした。20代の頃は特に投資のことは考えずに貯金をしていましたが、それが後に投資へ踏み出す土台となりました。結果的に、余裕を持って投資を始めることができたのです。
まずは生活防衛費を確保する
投資には元本が減るリスクがあります。少額であっても、減っていくことにストレスを感じると続けるのが難しくなってしまいます。そのため、まずは「生活防衛費」を確保することが大切です。
万が一の収入減や失業に備えるための、最低限の貯金のこと。
家計の固定費をもとに金額を算出します。
一般的には「生活費の3~6ヶ月分」が目安と言われていますが、自分の状況に応じて必要な金額を考えると良いでしょう。
生活防衛費があると投資の精神的負担が減る
私の場合、投資を始めたときにすでに貯金があったため、価格変動にそこまで動揺することはありませんでした。投資をしていると、相場が大きく下落することもあります。そのときに、「生活費は確保しているから大丈夫」と思えるかどうかは、投資を続ける上でとても重要です。
逆に、生活防衛費がない状態で投資を始めてしまうと、ちょっとした含み損でも不安になり、冷静な判断ができなくなる可能性があります。「やっぱり怖いからやめよう」と安値で売ってしまうと、長期的な資産形成にはつながりません。
余裕ができたら少額から投資を始める
生活防衛費が確保できたら、次は少額でも良いので投資を始めてみるのがおすすめです。投資には経験と慣れも必要なので、最初から大きな金額を入れるよりも、毎月数千円~1万円程度で経験を積んでいく方が安心です。
私は最初から積極的に投資をしていたわけではありませんが、貯金をしていたことで余裕ができ、結果的に投資を始めることができました。今思えば、もっと早く投資を始めていれば…と思うこともありますが、「投資を続けられる環境」を整えてから始めたことで、無理なく資産を増やしてこられたとも感じています。
まとめ
投資は早く始めることが大切ですが、それ以上に「続けること」が重要です。そのためには、まず生活防衛費を確保し、精神的な余裕を持って投資を始めるのがベストだと考えます。
- 投資にはリスクがあるので、まずは生活防衛費(3~6ヶ月分)を確保する
- 生活防衛費があれば、投資の値動きに不安を感じにくくなる
- 余裕ができたら、少額から投資を始めて経験を積む
無理なく投資を続けられる環境を作り、長期的な資産形成につなげていきましょう。
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